[新機能] Amazon SageMaker Data and AI Governance を発表しました #AWSreInvent
AWS事業本部コンサルティング部の石川です。Amazon SageMaker Data and AI Governanceは、データレイクハウス、AIモデル、アプリケーション全体にわたるデータとAIの発見、ガバナンス、コラボレーションを簡素化する新機能です。この機能は、組織がデータとAIアセットを効果的に管理して、活用するための包括的なソリューションを提供します。
Amazon SageMaker Data and AI Governanceとは
従来のアナリティクス関連サービスは、Amazon SageMaker Unified Studio(プレビュー)という統合環境にまとめられ、Amazon SageMaker platformと呼ばれるようになります。一方、AI/MLのサービスであるこれまでのAmazon SageMaker は、Amazon SageMaker AIと呼ばれるようになります。
Amazon SageMaker Data and AI Governanceは、Amazon DataZoneを基盤として構築された機能で、エンジニア、データサイエンティスト、アナリストが承認されたデータとモデルを安全に発見し、アクセスすることを可能にします。生成AIによって作成されたメタデータを使用したセマンティック検索を通じて、ユーザーは必要なリソースを効率的に見つけることができます。
Amazon SageMaker Data and AI Governanceの特長
データとAIの発見とコラボレーションの加速
- 生成AIを使用したメタデータの自動エンリッチメント
- テーブル名、列名、ビジネス用語集による簡単なフィルタリング
- データセットごとの価値のある列や関連する分析アプリケーションの自動推奨
信頼性と透明性の確立
- リアルタイムのデータ品質可視化
- データとMLのリネージ追跡
- バイアス検出のためのモデルモニタリング
データとAIのセキュリティ強化
- きめ細かなアクセス制御
- データ分類とガードレール
- AWS Comprehendを使用した機密情報の自動識別
ビジネスリスクの軽減やコンプライアンスの向上
- データ使用量とモデルのログ記録とモニタリング
- プロジェクトベースの分離によるアセットの適切な使用
- Amazon SageMaker Clarifyを使用したモデルのバイアス、精度、堅牢性のモニタリング
包括的なソリューション
データカタログ
ビジネスコンテキストを技術メタデータに追加し、ユーザーがデータを迅速に見つけ、理解し、信頼できるようにします。
自動メタデータ推奨
大規模言語モデル(LLM)を使用して、データにビジネス記述と名前を自動的に追加します。
AIセーフティ
Amazon Bedrock guardrailsを使用して、ユーザー入力とFMレスポンスをユースケース固有のポリシーに基づいて評価します。
モデル監査とトラッキング
すべてのモデル、エンドポイント、モデルモニタリングジョブの統合ビューを提供し、自動アラートで予期しない動作を追跡します。
データ品質
AWSまたはサードパーティシステムからのデータ品質メトリクスを表示し、データ消費者が信頼できるソースを使用できるようにします。
データとMLのリネージ
データとモデルの移動を時間の経過とともに理解し、トラブルシューティングとパイプライン開発を支援します。
まとめ
Amazon SageMaker Data and AI Governanceは、組織がデータとAIアセットを効果的に管理し、活用するための包括的なソリューションです。この機能により、データの発見とコラボレーションが加速され、信頼性と透明性が向上し、セキュリティが強化されます。さらに、ビジネスリスクの軽減やコンプライアンスの向上にも貢献します。適切に設定・活用することで、組織はデータとAIの力を最大限に引き出し、より十分な情報に基づく意思決定を行うことができるでしょう。
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